車の寿命を伸ばすには?愛車に長く乗り続ける方法とは
せっかくお金を貯めて購入した車、なるべく永く乗りたいですよね。しかし、車には寿命があるのはご存じでしょうか?寿命がきたら乗れなくなるという事はありませんが、一般的に車の寿命といわれるのは一体いつなのか?そしてなぜなのか?そんな車の寿命についてまとめてみました。愛車に永く乗り続けるために気を付けるヒントもお伝えします。
車の寿命は中古車としての価値がなくなってしまったとき
車の平均寿命は一般的に10年といわれてきました。近年は技術の向上が進み、13年程になりましたが、なぜ10年、13年というタイミングなのでしょうか?
新車登録から10年、13年経つとどのように変化するのでしょうか?そして中古車としての価値はどのように変化するのでしょうか?比べてみましょう。
■新車登録から10年経った車
新車登録から10年経つと中古車としての価値が「0円」または価値が大幅に下がります。多くのメーカーでパーツの在庫保管期間が10年程なので、10年経つと純正のパーツをメーカーから取り寄せることが難しくなってきます。
そして、10年経つと、さまざまな部品が劣化してきます。故障した場合、純正パーツの在庫があればいいですが、ない場合は他の車のパーツを取り付けるしかなくなってしまいます。そのようなことから、中古車としての価値が低くなります。
■新車登録から13年経った車
新車登録から13年経つと、自動車税と重量税がアップします。故障の可能性と税金のアップを避けたいため、購入者が限られてきてしまうので中古車としての価値は低くなります。部品の劣化はもちろんありますので、交換または修理が必要になってくるでしょう。
このように10年と13年は節目になっており、故障の可能性の面からも中古車として価値がある10年で多くの人が買い替えるため、車の寿命といわれています。
寿命が近い車の注意ポイント
故障の面からみて、寿命が近い車は、さまざまなサインを出してきます。故障や不調は直せばよいのではないかと思うかもしれませんが、寿命の場合、不調が繰り返し起きる場合や、故障を直してもまた、他の箇所が故障してしまうなど、全体的に劣化しているサインになります。寿命が近づくと異音がしてくるのもそのせいです。
また、10万kmで交換が推奨さている、タイミングベルトが切れたタイミングや、エンジン交換が必要になったタイミングで車の寿命ととらえ買い替えを検討する人が多いようです。また、故障が多く、費用がかさむ場合に、買い替えた方がよいという決断に至り、買い替えをする方も多いようです。
車の寿命を延ばすには
車の寿命を延ばすには、メンテナンスが大変重要になってきます。人間の体の不調もそうですが、悪いところをほったらかしにしておいたり、体によくない事を続けていたりすると、取り返しがつかない事になる場合があります。車も同じで、定期的に点検とメンテナンスを受ける事が大切になってきます。
■オイル交換
車種によって異なりますが、3,000km~5,00km毎、または3~6か月毎にオイル交換をするとよいでしょう。オイル交換を怠り、そのままにしておくとエンジンの故障の原因になるので定期的にオイル交換を実施しましょう。また、セルフメンテナンスとして、定期的にエンジンオイルの量、色を確認する事をおすすめします。
■バッテリー交換
バッテリーはエンジンを動かす大切な部分になります。平均的なバッテリーの寿命は2~5年なので、そのタイミングでの交換か、エンジンのかかりが悪いなどの不具合があった場合に早めに交換することをおすすめします。
■タイミングベルト交換
タイミングベルトの交換の目安は10万kmといわれているので10万kmが近づいてきたら交換を検討しましょう。タイミングベルトは外から簡単に見る事はできないため、車検時などを利用して交換するとよいでしょう。
■安全運転
急ブレーキ、急発進、急ハンドルも車の寿命を短くしてしまいます。緊急時以外は行わないようにし、安全運転を心がけましょう。また、停車後のハンドル操作も車にとってはよくない事なのでしないようにしましょう。
車の寿命は買取査定にも影響する
車の買取価格は日々変動しますが、やはり10年を目安に大幅に下がるようです。車にはもう1つ寿命の目安になる走行距離というものがありますが、走行距離が10万kmを超すと価値はぐっと下がります。その10万kmという走行距離は、約1年で1万km走行すると、約10年で10万kmに達する計算で算出されています。
1つの目安としてこの走行距離を超えると買取価格が下がるようです。また、車の状態も買取査定額に影響してくるので、定期点検やメンテナンスで車をなるべくよい状態にしておく事が大切です。
愛車の寿命を延ばしたい場合は、定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。悪いところは早めに修理することをおすすめします。また、安全運転を心がけましょう。安全運転は自分にとっても、愛車にとっても大変よい事なので、日々の運転から気を付けるようにしましょう。