中古車は購入後のメンテナンスが大事!整備方法を理解しておこう
もともと車が好きでメンテナンスの知識もある人でもなければ、知識や習慣がない方も多い、中古車のメンテナンス。愛車を長持ちさせ、安全に乗るためにも、中古車購入後のメンテナンスは欠かせないものです。この記事では、中古車購入後のメンテナンス方法を中心に、その重要性や依頼先について、ご説明します。
中古車購入後のメンテナンスの重要性
新車とは異なり、中古車は前オーナーが所有した時から劣化が始まっています。その上、車の部品の多くは消耗品のため、日頃からメンテナンスを行っていないと、車のパフォーマンスや耐久性に影響が生じ、最悪の場合、事故につながることもあるようです。また、メンテナンスを怠ったことにより、高額な修理費用が発生する場合もあります。
中古車は同じ車種、走行距離、年式でも、あなたが購入するまでにたどってきた歴史は1台1台異なります。どのような中古車でも、購入後のメンテナンス次第でコンディションのよい状態を長く保てるようになるので、中古車を購入した方はメンテナンス方法を覚えておきましょう。
中古車購入後のメンテナンスの依頼先
新車の場合は、購入したディーラーでメンテナンスが可能ですが、中古車の場合は、メンテナンスを行う業者によって、料金や得意な分野、整備環境などが異なるため、受けたいメンテナンスや予算に合わせて、業者を選びましょう。ここでは、中古車のメンテナンスを依頼できる代表的な場所をご紹介します。
■ディーラー
購入した車のメーカー系列のディーラーであれば、中古車であっても、メンテナンスの対応が可能です。メーカー系列のディーラーの多くが指定工場(地方運輸局長の指定を受け、工場内で車検を取ることができる整備工場)を併設しているため、日常のメンテナンスから車検までのすべてに対応できる点がメリットです。
一方、料金の高さがデメリットとされていますが、最近では他の業者とそれほど差はないといわれています。
■整備工場
購入した中古車販売店に併設されている整備工場や個人経営の整備工場などがあります。整備工場には、「認証工場」と「指定工場」の2種類があるようです。
認証工場は、地方運輸局長の認証を受け、車の分解整備が可能ですが、車検ラインを持たないため、陸運支局の車検場で検査を受けなければならない点に注意しましょう。一方、前述の指定工場では、点検整備から車検までを一括して行うことができます。
ディーラーと比べると、料金が比較的安く、さまざまなメーカーの車に対応している点がメリットです。
■カー用品店・ガソリンスタンド
大型のカー用品店やガソリンスタンドには、車検ができる指定工場を併設している店舗が増えています。カー用品の購入や給油のついでに気軽に点検や整備を依頼できる手軽さがメリットです。ただし、専門知識が限られていたり、店舗によって技術やサービスの質に差があったりすることもあるので、注意が必要です。
中古車購入後に自分でできるメンテナンス
車のメンテナンスを定期的に専門業者に依頼することも大切ですが、日頃から自分でメンテナンスをしておくだけで、異常を発見しやすくなり、車のコンディションも大きく変わります。自分でもできる簡単なメンテナンス方法をご紹介するので、ぜひ試してみてください。
■洗車
洗車は塗装を守り、車の色あせを防ぐための大切なメンテナンスです。洗車によって、車のキズやその他の異常に気づくこともできます。泥や花粉などの汚れ、雨などによる水垢は、放っておくと落としにくくなるため、月に1度くらいは洗車するようにするといいでしょう。
■自分で対処可能な消耗品の補充・交換
走行に重大な影響が出る消耗品の交換はプロにお任せする方が無難ですが、すぐには影響が出ない部品については、自分で補充や交換が可能です。その代表的なものが、ワイパーのゴムやウインドウォッシャー液です。どれを買ったらいいのかわからないという方は、購入するお店で相談してみましょう。
■タイヤの空気圧点検・調整
タイヤの空気圧点検・調整はガソリンスタンドなどで自分でできるメンテナンスの1つです。自分のタイヤのサイズとそれに適した空気圧を確認し、調整しましょう。セルフ式ガソリンスタンドで使い方がわからない場合は、店員さんを呼ぶと、使い方を教えてもらえます。
中古車購入後のメンテナンスをする際に意識するべきポイント
ここまでプロによるメンテナンスと自分でできるメンテナンスについて、説明しました。最後に中古車購入後のメンテナンスをする際に意識すべきポイントを押さえておきましょう。
■法定整備を受ける
法定整備とは、道路運送車両法などの法律で定められた基準に沿って、一定期間ごとに行う必要のある定期点検整備です。法定整備をしていないからといって罰せられるわけではありませんが、車の不具合に気づかずに、事故を起こしてしまうリスクも高まるので、必ず法定整備を受けましょう。
■消耗品のチェック・交換
車にとって重要な、「走る」「止まる」「曲がる」の動きに関わるパーツは、定期的にチェックし、古くなったり、調子が悪くなったりした場合は、すぐに交換しましょう。また、普段とは何かが違うと感じた時は、プロに点検やメンテナンスを依頼するのが得策です。
中古車を長く安心して乗るためには、新車以上に購入後のメンテナンスが重要となります。車に詳しくない方にとっては、メンテナンスは難しそうと思われがちですが、すべてを自分でする必要はありません。
プロに依頼する部分と自分でできる部分を分け、定期的にメンテナンスを行うことで、大きなトラブルを防ぐことができるだけでなく、修理による費用を抑える効果もあります。愛車に長く乗り続けるために、ぜひメンテナンスを習慣化してみてください。